禁煙と体重増加
受診を機に食事、運動など生活習慣を見直すと同時に、タバコも止めようと思っているのだけれど……と悩まれる方が多くいらっしゃいます。
一方、タバコを止めたらご飯が美味しくて食べてしまう、タバコを我慢をする代わりに飴やチョコなど間食が増えてしまうなど食事量が増えることを経験し、禁煙はできないという方も多いようです。
禁煙後の体重増加はニコチン離脱症状としての中枢性の食欲亢進、ニコチンによる基礎代謝の亢進作用がなくなることが原因と考えられています。
この体重増加が大きいほど2型糖尿病のリスクが高まると言われており、禁煙後の2~6年間は注意が必要です。
禁煙は体重増加をしやすいものの、動脈硬化や肺がんのリスクを減らすといった健康へのメリットは非常に大きな効果であることは明らかです。また、糖尿病がある場合は喫煙によって糖尿病性腎症の発症リスクが高まると言われており、早期の禁煙が勧められます。
体重増加を抑えながら禁煙に取り組むようにしましょう。
〈参考:糖尿病ネットワークより〉